【体験談】お友達にマルチ商法をすすめられちゃった時のお話し(8) 「中野さん、逃げる」の巻


※【体験談】お友達にマルチ商法をすすめられちゃった時のお話し
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番外編を追記中。

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中野さんには届かなかった

中野さんに誘われてこの目で見てみたビジネス。
それはどう贔屓目に見ても怪しいとしか思えなかった。

ネットで見たマルチ商法テンプレートに極めて忠実に私を取り込もうとした彼ら運営側。
この時点でもうこのビジネスとやらを信用する気はなかった。
もちろんネットに書いてあることが絶対だなんていう気はない。あくまでも参考情報。
だけど私がもっとも疑いの目を向けてしまった判断材料は「思考停止した人たち」の姿。

「夢がかなう」
「すぐに勝ち組」

そもそもどうやればその夢を実現できるのかという肝心な部分を隠す彼ら運営側。
その肝心な部分を知らないのに、信用しきって自分を運営にゆだねる彼ら参加者たち。

何事も根拠をこの目で確かめたかった、だけど勝ち組と言われた運営の人たちは
私には何も教えなかった。それはビジネスに参加したら教えるよというように。

中野さんには今すぐに彼らから手を引いてもらいたい、そう思った私はマルチ商法の
事例を簡単にまとめておいた。それも今日久しぶりに会う中野さんに見せるため。

土曜日のお昼一時過ぎ、恵比寿駅の改札前で私たちは再会した。
これまでのいわゆるハイテンションな中野さんはそこにはいなかった。
もしかして翻意してくれたのかな。

中野さん「・・この間はありがとう、藤松さん。今日は私だけだから」
藤松  「ううん、わたしもごめんね。じゃあ適当に喫茶店に入ろうか」

駅前近くの喫茶店に入った私は席につくやいなや話を切り出した。

藤松  「中野さん、あのね」
中野さん「藤松さん、先に言わせて?」

中野さんはそういうと俯き加減で話を始める。

中野さん「私、会員になったの」
藤松  「・・・え?」

崩れ落ちる私。一気に脱力感に襲われた。
中野さんはこの間の中野さんに戻った。テンションを上げた彼女は続ける。

中野さん「藤松さんが色々私に忠告してくれたのは嬉しかったけど、ごめんね」
藤松  「え、どうして?あの後結局そのビジネスの内容ってちゃんと教えてもらったの?」
中野さん「うん、そこは大丈夫。化粧品販売の会社なの」

そういうと中野さんはパンフレットをテーブルに出した。
・・あ、これ、マルチ商法の会社じゃないですか☆

中野さん「藤松さん、世間一般に出回っている化粧品ってお肌に優しくない成分が入っているの知ってる?」

セールストークらしき言葉を口にし出した彼女の目はもう私を友達として見ていなかった。
そう、私を一人の顧客として見ていた。このときは正直、ショックだった。悲しい。

藤松  「中野さん、その化粧品を売るのにノルマがあるんじゃないの?」
中野さん「え?それはあるけど、そんなの普通じゃない?」
藤松  「中野さんはどれくらい売らなきゃいけないの?初期投資の30万円は
少なくとも売っておかないと損しちゃうよね?」
中野さん「それは・・」
藤松  「というか根本から怪しくない?あんな男だらけの説明会だったんだよ?それなのに
化粧品?意味わかんなくない?明らかにおかしいじゃん・・」
中野さん「・・・・」
藤松  「中野さん、もうやめよ?今ならまだ間に合うよ。そうだ、クーリングオフとか
使えば初期投資が返ってくるかもしれないよ?」

一気に攻める私、と、中野さんはいそいそとパンフレットをカバンにしまって席を立つ。
その時間、大体10秒くらい。
ホントに鮮やか、その行動も誰かに教わったの?

藤松  「・・あ」
中野さん「藤松さん!今日は帰るね!じゃあ!」

風のように消える中野さん、というかここのお代は私が全部払うのか

藤松  「待って中野さん!!いやほんとに!お代!!」

振り返らない中野さん、鳴り響くお店のドアの音。

店員さん「・・お代は、大丈夫ですか?」
藤松  「あ、はい・・えへへへ・・」

あの女、本気か。
取りあえずコーヒーを飲む、おいしい。

結局中野さんの分のお代も払ってお店を出た私は中野さんに電話を掛ける。

・・・

出ない。

許せない、もう怒ったぞ。
色々と器の小さい残念な私は当初の目的を忘れてしゃにむに中野さんを追いかけた。

お金、払って!!!!!!

 

 

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