【体験談】お友達にマルチ商法をすすめられちゃった時のお話し(6)


※【体験談】お友達にマルチ商法をすすめられちゃった時のお話し
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番外編を追記中。

前回のあらすじ

藤松、ついに友人の中野さんに言ってしまう。

「それ、マルチじゃない?」

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To be honest

中野さん 「・・・え?」
藤松   「・・・」

あ、思わず言ってしまった。
どうしよう、でもいつかは言わないといけない事だったしそれに中野さんが
本当にマルチ商法に関わろうとしてるならなおさら止めないといけない。

中野さんはフリーズ中。
私から出てきた言葉があまりにも衝撃的だったせいか、明らかに動揺している。
「まさか、え、これってマルチ商法なの?」みたいな顔。

一呼吸を入れて中野さんが話す。

中野さん 「や、やだな。そんなわけないじゃない」
藤松   「そうだったらいいんだよ。でもね、そもそもあの人たちが
どういうビジネスをしているか中野さんも把握してないんだよね?」

頷く中野さん。

藤松   「別にね、やましい事をやっていないんだったら大手を振って説明できるよね。
こういうビジネスをやっているって。どうしてあんな風に隠すのかな?」
中野さん 「それは・・・、会員になったら教えてくれるって」
藤松   「会員?中野さんはその会員なの?」
中野さん 「ううん、まだなの。実は、その会員になるには初期投資が必要なんだって」
藤松   「・・・・」
中野さん 「私自身、すぐにそのお金が用意できそうにもないからちょっと待ってもらってる
の。その間、誰かと一緒にこのビジネスをする事が出来たらなって思ってそれで藤松さんに声をかけたの」
藤松   「・・・ちなみに、その初期投資ってどれくらいかかるの?」
中野さん 「大体30万円くらいって聞いた」
藤松   「さ・・・・」

中野さんに悪気はない。おそらく。
でもだからこそタチが悪いのだ。
彼女は純粋にいい話とやらを友人と共有したい、その思いが間違ったベクトルに向いてしまっているように私は思えた。

藤松   「中野さん、あの人たちのように色んな人に声をかけていくとするじゃない?
それで会員を増やした分だけ自分に取り分が入るって仕組みのような気が
するの、そのビジネスって」
中野さん 「・・・・」
藤松   「その声かけを始めた人は確かに何らかの利益が入るかもだけど、
後からビジネスを始める人程不利だと思わない?」
中野さん 「え、どういうこと?」
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藤松  「例えば会員を2人増やすって事にするじゃない?そうしたら初代は2人、二代目は4人、っていう風に増えていくよね?」

ニュースで見た事例を思い出しつつレシートの裏側に図を書いて話をする。

藤松   「この理論で言ったら倍々式に増えていくよね?」
中野さん 「う、うん・・」

藤松  「ところで日本の人口って1億2千万人だよね?」
中野さん「うん・・」
藤松  「これ、どこかで破たんしない?1億2千万って数字、超えちゃう代があるよね?」
中野さん「・・・・」

この話をしてから大体10分くらい、中野さんは俯いて黙り込んでしまった。
色々と考えてくれているのだろうと思って私もじっと黙って待つ。

中野さんが顔を上げる。

中野さん 「藤松さん、でもね、私信じたいの」
藤松   「・・・信じるって、どうして?」
中野さん 「お金が欲しいから・・」
藤松   「中野さん、お金を稼ぐのはとても素晴らしい事、そう思うよ。でもね、誰かが
不利益を被るようなビジネスモデルってどうなの?」
中野さん 「そんなことないもん」
藤松   「何でそう言い切れるの?そもそもどういうビジネスかまだ詳しくは知らないんだよね?」

ここまで来たらもう言いたい事を言うしかない。

藤松   「中野さんは誰に誘われたの?その中野さんを誘った人は今どうしてるの?」
中野さん 「それは・・・」
藤松   「ごめんね、私、ただ単に事実を知りたいんだ」
中野さん 「それは・・・、知らない」
藤松   「最近は連絡とっていないの?」
中野さん 「うん」

・・・・

中野さんが急に席を立つ。

中野さん 「藤松さん、ごめん、また連絡するね」
藤松   「え、ちょっと!」

そう言うと中野さんはお店を出てしまった。ポツンと一人残された私。

中野さんと別れてから大体一か月程経った。
毎日のようにお茶しない?とメッセージを送っていた中野さんからの連絡はここ最近
気味が悪いくらいに無い。私は私で、色々と正直に思ったことを話したせいか少し
気まずくて、こちらから中野さんに連絡する勇気も出なかった。

そんなある日、中野さんからメッセージが届いた。

また、お茶しない?と。

(続)

 

 

 

 

 

 

 

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