【体験談】お友達にマルチ商法をすすめられちゃった時のお話し(5)


※【体験談】お友達にマルチ商法をすすめられちゃった時のお話し
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番外編を追記中。

前回のあらすじ

逃れられない「勉強会」、追い打ちの予感。

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そして再び囲まれる

中野さん「あっ、藤松さーん!」

待ち合わせ場所の新宿駅西口前に立っていると中野さんが再び姿を現した。
それにしても手を振るの好きだな、この子。

中野さんの後ろには例の会わせたい人らしき男性がいた。前回とはまた違う人だ。

藤松  「あ、中野さん、ごめんね。私あんまり時間が取れそうじゃないんだ」
中野さん「大丈夫、短時間できっと人生変わるから

 

またか。

 

中野さん「紹介するね。こちら、前田さん」
前田さん「よろしく、前田です」
藤松  「ど、どうもー・・」
中野さん「それじゃあここじゃなんだし、喫茶店に入ろうか?」
藤松  「あ、ここでもいいけど(小声)」
中野さん「遠慮しないでいいよー、ほら、こっち」
藤松  「あ、ちょっと、あ・・」

新宿にあるXXXXに入った。またXXXXか。またXXXXか。
それにあれでしょ?また前回みたいに私を追い詰めるような布陣で囲むんでしょ?

中野さん「あ、ちょうど空いてる席がある。そこにしましょう。ほら、藤松さん座って?」
藤松  「あ、ちょっと、あ・・(二回目)」

——
壁☆□
壁[テーブル] 壁■<凡例>
☆:ターゲット(私)
□ :勧誘人(中野さん)
■ :勧誘人の先輩(前田さん)
—–

ま   た   こ   の   布   陣   か   。

というかまたしても隅っこに空席が。

運ばれてきたアイスコーヒーにストローを差してガシャンと音を立てる前田さんと
呼ばれた男性。歳は30台ってところだろうか。左の腕には金色の高そうな時計をしていて
とても胡散臭い。前田さんは一呼吸を付いたところで話を始める。

前田さん 「藤松さんは」

手にしていたストローをかき混ぜる。ぐるぐるぐるぐる。
前田さんの目を見ずに私はその仕草を両眼で追う。

前田さん 「夢はありますか?」

またか。

藤松   「いやぁ、どうですかね・・えへへ」
中野さん 「葉山あたりに一軒家を買ってのんびりしたいんだよね!?」

中野さん、うるさい。

前田さん 「とても素敵ですね。その夢、かないそうですか?」
藤松   「いやぁ、まだわからないですね」
前田さん 「そうでしょう?そう思っているうちは無理です」

前田さん、うるさい。

前田さん 「僕なら今すぐにでもその夢は叶えることが出来ます。でもその夢は
藤松さん、貴方自身でかなえるべきだ」
藤松   「はぁ・・」
前田さん 「あなたはまだ、ラットレースを続けるつもりですか?」

ここからまた、ラットレースがどう、不労所得がどうという説明が始まった。
要は、あるビジネスに参加をすると私は億万長者になれるそうだ。
そのビジネスは具体的に何かを聞いてみるとまだ言えないとはぐらかされた。

中野さん 「藤松さん、夢はもうそこにあるんだよ?」

そういう中野さんの目は氷のように透き通っている。
透き通っているんだけど濁って見える。そう、このアイスコーヒーに入っている氷みたいに。
中野さんは純粋すぎるがゆえに、自分が関わっているものについての全容が見えていないような気がした。

・・・場所を変えて色々と中野さんには問いたださないといけない。
そもそも貴方も貴方でどういう根拠をもとにそう思っているのかという事を。
前田さん 「藤松さん、これを読んできてください」

前田さんはそういうと一冊の本をカバンから取り出した。
また金持ち父さんの本だ。

前田さん 「その本を読んで、今度感想を聞かせてください。じゃあ僕はこれで」

前田さんは去った。結局何しに来たんだあのひと。
というか、次回また会わないといけないの私?

中野さん 「ね!すごい人だよね!?」
藤松   「・・・中野さん、あのひとは結局何をしてる人なのか分かんないから
どうすごいのかわからないよ。何をしている人なの?」
中野さん 「私もよくわからないんだよね
藤松   「・・・・え?」
中野さん 「まだ前田さんたちがやっているビジネスについては詳しくは教えてくれないの。
でもね、みーんな、お金持ちなのー!」
藤松   「・・・・・」

アイスコーヒーを一気に飲んで深呼吸をする私。
私は友達として中野さんに言うべきことはいわないといけない。

藤松   「中野さん」
中野さん 「なーに?」
藤松   「これってマルチ商法だよね?」

 

 

 

 

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