【連載】ネナベの田辺さん(7)


息をすって、はいて。
またすって、はいて。

私の頭はこれで多少はクリアになる、朝起きたときに行う大事な日課。

今日は講義も無い一日、それでいて遊ぶ約束もバイトも無い一日。
つまりとても暇な一日。

ベッドに寝ころびながらtwitterを開く。朝一のtwitterは色んな人の色んな
つぶやきがたくさん見れるから楽しい。もちろんその中でもやっぱり楽しいのは
にゃごろうさんとのやりとり。それにしても真夜中のやり取りってどうして
朝に見返すと恥ずかしいんだろう、誰か教えて。

にゃごろうさんはなんていうか、女子ユーザーにすごくモテる。
腐った男子で下ネタ満載というキャラで生きている世界でこんなにモテるってすごい。
この女子ユーザーがにゃごろうさんの本当の姿を知った時どんな反応をするのだろう。
私は・・・・・にゃごろうさんがかっこいいなって思ったんだけど。

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にゃごろうさんはバリバリ働いている社会人だから平日のつぶやきは大抵
お昼休みであろう午後0時台と帰宅して一息ついたころであろう午後10時以降。
それ以外は大抵タイムラインには浮上してこない。

私はにゃごろうさんがいない間、色んなネタを仕込んでおく。
理由はもちろん、少しでもにゃごろうさんに反応してほしいから。

にゃごろうさんからのリプライ通知が来るだけで物凄くうれしい、それはもう
小躍りするくらいに。端から聞くと変なのって思うかもしれないけど、とにかくうれしい。
そんな存在だったにゃごろうさんと、

「私、リアルで会ってお茶していっぱい話ししたんだな・・」

にゃごろうさんに出会うまでのやり取りを冷静になって振り返ると
今更だけどドキドキしてきた。だって、にゃごろうさんって本当に居たんだって。
いや、もちろん居るでしょって話なんだけどなんていうか、ううん、うまく説明できない。

にゃごろうさんに出会ってからというもの、にゃごろうさんのつぶやきが物凄く
生き生きして見えた。きっとこれは私の優越感のせい。

私はにゃごろうさんのリアルを知っている。
私はにゃごろうさんが上手くキャラを演じて楽しんでいるっていう事を知っている。

でももっとにゃごろうさんの事が知りたい。
もっともっと、知りたい。

私は、にゃごろうさんをどこまで知りたいんだろう。

 

(続)

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