【体験談】お友達にマルチ商法をすすめられちゃった時のお話し番外編(1)「貸し切りレストラン」


※【体験談】お友達にマルチ商法をすすめられちゃった時のお話し
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番外編

こんにちは、こんばんは。
過去を色々と思い出しながら書いた本シリーズですが何だか思わぬ反響を
頂いているようでびっくりしています。これはすなわち、私と同じような目にあった方が
多くいらっしゃると言う事・・?

うん。しみじみ。

このシリーズはざっくりと時系列を追って書いたものですが書き漏らしている事も
幾つかあります。実はそのあたり、書けばよかったかなぁと悶々としていたのですが
最近になって「ああ、この際全部出しちゃえ」という気分になったので番外編という形で
書いてまいります。

お暇な方はお付き合いくださいね。

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前向きすぎる人たち

はじめにお断り。私は前向きな人が好きです。どんな苦境に立たされても今できる事を
やって、過去を「省みて」、ただ過去を「悔いる事の無い」という人、本当にあこがれます。

だけど、このシリーズでお馴染みの中野さん絡みで出会った人(私が出会った人に限り)は
どうも前向きすぎるのです。恐ろしいくらいに。

今回のお話はそんな、前向きすぎる人たちが終結した都内のレストランに招かれたときのお話です。
時系列で言うと本シリーズの、(4)あたり。ボードゲームの勉強会の後ですね。
もっと言うと私が「これって、マルチじゃない?」とまだ中野さんに言っていない時期です。

中野さんは今日も元気

「あ、藤松さんこっちこっちー!」

都内の某駅の改札で私は中野さんと落ち合った。いつものように元気な中野さんは
私の手を取って続ける。

「今日はね!最高の仲間を紹介したいの!」

わ、あれだ。ライブ時のどこぞのバンドのメンバー紹介みたい。
イェァ!今からお前らにイカレた奴らを紹介するぜって言うアレ。
それにしても最高の仲間?すごい、どんな人たちなのかな。
そう中野さんに聞くと

「とにかく、最高なの!」
との事、うん、わかんない。
これ以上この質問をしても広がりようがなさそうなので
世間話を中野さんにふってみる。

「最近はお仕事どうなの?」
と中野さんに聞いてみると
「うーん、お仕事はまあまあかな。でも、別のお仕事は最高なの!」
「別の?」
「うん!」
「どんなの?」
中野さんは虚空を見つめる、そこに答えがあるよと言わんばかりに。
いやいや、ないから。

一呼吸おいて何を話すかと思いきや、中野さんは
「今度落ち着いてお話しするから、あ、そこの地下のレストランなんだ」
と軽く私をスルー。まあいいけど。

中野さんの後ろについて地下のレストランへと向かう。
そこはほどよく綺麗なレストラン、というか有名なチェーン店だ。
ここを貸し切ったのか。へー。

「藤松さん、会費は2,000円ね」
「ん?ああ、はい」

中野さんと共に受付で会費を支払って店内へ。
するとすでに出来上がった人たちが、大体40人くらいかな、各々が大きな声で話をしていた。

「あれ?中野さん、初めての人?」

と、周りを見回していると一人の男性がビールを両手に持ちながら近づいてきた。
紺のスーツに・・・・金の時計に金のネックレス。マジか。

「初めまして、入谷です」
「あ、ふ、藤松です」
たぶんおびえながら話してたと思う。
彼は体格がよくて、正直その身なりからちょっとというか、かなり威圧的なオーラを感じた。
なんて思っているのもつかの間、そこの席で一杯やりましょうと促される私。
そして、フェードアウトしていなくなる中野さん。デジャブ。

「乾杯!」
「・・乾杯」
掛け声と同時に一気にジョッキを空にする入谷さん。一口飲んで静かにジョッキを
テーブルに置く私とは対照的だ。

「藤松さん、今の仕事は楽しい?」
虚空を見つめながら入谷さんは語りだした。
というか中野さんと言いこの人といい、どこを見てるんだ。

「人生は一度きりなんだよね、だから、夢を掴まないといけない」
また始まった、この話。

「俺の夢は」
この時点で何となく想像できる、きっと物欲的な夢だ。

「高級外車を乗り回す事なんだよ」
当たった!嬉しい!帰りたい!

「そ、そうなんですか。でも、何だかもう今乗り回されているような、あはは」
そう言うと彼は手をたたいて続ける。

「それはね、ある意味正解なんだよね」
「・・?ある意味?」
「俺は、ある団体に属しているんだけど、その時点でもう乗り回しているような気分だよ」
「ある、団体?プロレス団体とかだったりして・・あははは」
「あはははははは!」
目が笑っていませんでした。

二本目のビールを店員さんに頼んだ入谷さんは

「さてと」
と少しだけ声を抑えた、今から私に
ちょっと大事な話をするよと言わんばかりに。

帰りたい。

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