【体験談】お友達にマルチ商法をすすめられちゃった時のお話し 第9話


※【体験談】お友達にマルチ商法をすすめられちゃった時のお話し
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番外編を追記中。

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ロストマン・キャッチミーイフユーキャン

逃げた中野さんとは数分違いでお店を出る事が出来た私。
恵比寿駅方面に行ったのかもしくはそうじゃないのか、正直あたりがつかない。
ダメもとで恵比寿駅の改札付近を見回すも姿は見えず。
恵比寿一丁目の交差点付近も見回してみるも姿は見えず。

はい詰んだ。

スマホを取り出してもう一度中野さんに連絡を取ってみる。
が、やっぱり出ない。すごいね中野さん、君はすごいよ。
というかコーヒー代払って。おねがい・・・。

山手線に乗って新宿のタワレコにでも寄って帰ろうと思った私。
で、思いついたんです、そう、新宿。新宿といえば例の勉強会(キャッシュフローゲーム)が行われていたあの雑居ビルがタワレコの近くにある。
中野さんがもしかしているんじゃないか。

という事でやってきました例のビル。今日も絶賛おかしなオーラが出ています。
そのオーラを感じ取った私は正しかった、その日も勉強会をやっていたんです。実話。
で、本当ならここで中野さんがいたんです!って書きたいんですけど結論から言うと
ここにも中野さんはいませんでした。さすがにウソはつけない。

結局この日は中野さんに会えず。メールを送っても返事も何もなし。
雲隠れ、中野嬢。

次に連絡があったのは1か月後。

みかちゃん!お久しぶり、大学以来だね!
もしよかったら今度お茶でもしない?来週の土日って予定どうかなあ?

あ、これって。ううん、いやでも、これって。

うん、宛先間違えてるよね。(私みかじゃないし)
というかまた違う営業を開始したのかあの子は。私はその誤送したであろうメッセージに
「中野さん、宛先間違えていない?というかお久しぶりだね」と返した。

もちろんそれに対する返信はなかった。

それから半年くらい経ったある日、中野さんからカラオケにいかない?というお誘いを頂いた。まるで恵比寿逃亡事件、営業先誤送信事件なんてなかったよねという体で。中野さんって
すごい、私なら恥ずかしくて東京湾に沈んでそうだもん。

カラオケ当日、指定された待ち合わせ場所は新宿駅東南口。またか。
この日の中野さんは本当に、本当に過去の事なんか忘れて今日は遊ぼうねという風だったので
私もついつい過去の言及を避けた。

「えぶりばでぃぜんしん!かもんえぶりばでぃー!!!」

嵐のとある曲を歌う中野さん。何が面白いって全部マルチ商法の勧誘に聞こえちゃうところ。

「成功のイメージに集中してほしいいい-!!」

ここでむせたのを今でも覚えている。(嵐は何も悪くないです、一応)

「藤松さん、BUMP好きだよねぇ」
「あ、うん」
「でも今日歌ったのって暗いの多くない?」
「そうでもないよ、あ、じゃあ次私歌うね。またBUMPだけど」
「うん!」

「状況はどうだーい、僕はー僕に尋ねるー♪」

初期の名曲、ロストマンをうたう私。ありがとう藤原基央。

「選んできたー、道のりのー、正しさをー、祈ったああ♪」

横でうんうんと頷く中野さん、違うよ。君に言ってるんじゃない。

「あー楽しかったねぇ!」
「そうだね、たまにはカラオケもいいね」

これは本心。カラオケってやっぱり楽しい。友達と一緒に歌うとなおさら。
この日の中野さんは結局例のビジネスの話を一切出さなかったし、私もその話を
切り出すことはしなかった。新宿駅で別れたあと、一通のメッセージが届いたのだ。

「藤松さん、今日はありがとう。あと、いろいろごめんなさい。またあそんでね」

つい笑みがこぼれた私。うん、中野さんはやっぱりお友達。
そんなお友達にしてあげるべき事ってなんだろう。

やっぱり、例のビジネスはやめたほうがいいと伝えるべきだ。

・・そうだ。もう一度言おう。それでだめならもうあきらめる。


(続)

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